ここでは、令和元年度(平成31年度)に関西広域連合より実施された製菓衛生師試験について、科目別に私なりの見解で解説をしていきます。
今回は、衛生法規をみていきます。
よろしければ、令和4年度の製菓衛生師試験勉強のお役に立てればと思います。
【衛生法規】
問1:製菓衛生師免許に関する記述について、正しいものを一つ選べ。
1 製菓衛生師免許は、住所地の都道府県知事に申請して与えられるので、その住所地のみで通用する資格である。
2 製菓衛生師試験に合格しなくても、2年以上菓子製造業に従事していれば、免許を取得できる。
3 本籍地や氏名に変更が生じたときは、30 日以内に必要な書類を添えて、製菓衛生師名簿の登録事項の訂正を申請しなければならない。
4 製菓衛生師がいなければ、食品衛生法による菓子製造業を営むことはできない。
正解:3
解説:1について、申請は住所地の都道府県知事ですが住所地のみではなく、全国で通用する国家資格です。2について、製菓衛生師試験に合格しなければいけません。記述は受験資格のことになります。4について、資格がなくても菓子製造業はできますが、お店の信用度は低くなるでしょう。
問2:法律とその目的や規定内容の組合せとして、誤っているものを一つ選べ。
1 食品安全基本法 ― 食品の安全性の確保に関する施策を総合的に推進する。
2 地域保健法 ― 地域住民の健康の保持及び増進を目的とする。
3 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律 ― 特定の感染症に罹患した場合、飲食物の製造、販売、調製又は取扱いの際に飲食物に直接接触する業務への就業が制限される。
4 食育基本法 ― 飲食に起因する衛生上の危害の発生を防止し、もって国民の健康の保護を図ることを目的とする。
正解:4
解説:食育教育法について、国民が生涯にわたって健全な心身を養い、豊かな人間性を育むため、食育に関して基本理念を高め、国・地方団体をはじめとする関係者及び国民の食育の推進に関する取り組みを総合的にかつ計画的に推進することを目的としています。
問3:食品表示基準に定められている表示事項に関する記述について、正しいものを一つ選べ。
1 特定原材料は、「えび、かに、小麦、そば、卵、乳、落花生」の7品目である。
2 品質が急速に劣化しやすい食品は、賞味期限である旨の文字を冠したその年月日を表示する。
3 原材料名は、使用した原材料を、その最も一般的な名称をもって、五十音順で表示する。
4 生鮮食品については、食品衛生法等に基づく表示基準による表示が、2020年3月31日まで認められている。
正解:1
解説:1について、準特定原材料は「あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン、アーモンド(計21品目)あります。2について、品質が急速に劣化しやすい食品は消費期限となります。賞味期限は、それ以外の食品が表示可能となります。3について、原材料名は使用した食材を重量が多い順に記載しなければいけません。4について、生鮮食品は平成28年9月30日までで、令和2年3月31日まで認められているのは加工食品となります。
以上が、令和元年度(平成31年度)に関西広域連合で実施された製菓衛生師試験の衛生法規に関する解説となります。実際の試験問題は、関西広域連合のHPで公開されています。(リンクは下です。)
衛生法規は、毎年3問の出題となります。製菓衛生師法を中心に関係法令を理解する必要がありますが、地域保健法や食品表示法といった製菓により身近に感じる法令はしっかりと抑えておくことをおススメします。また、食に関する法律は頻繁に更新されていきます。(とくにアレルギーや食品表示に関する事項)時事的なもの含まれるため定期的に法律のチェックは必要といえるでしょう。
この試験の対策は、過去問題を繰り返し解いていくことで、出題頻度の高い部分を把握することで、ある程度対処できると思います。令和4年度の関西広域連合で実施される製菓衛生師試験を受験される方たちに少しでも助けになればと思います。
以下のリンクは、試験対策に活用できるかと思います。
【関西広域連合HPより】
令和元年度(平成31年度)製菓衛生師試験問題【関西広域連合】(pdf:404.7KB)
令和元年度(平成31年度)製菓衛生師試験解答【関西広域連合】(pdf:18.9KB)
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