製菓衛生師という資格について、40代の元パティシエが考えてみた件

お菓子づくりに製菓衛生師の知識があれば、もっと楽しくなる!!

令和3度 製菓衛生師試験 公衆衛生学 解説 【三重県】

ここでは、令和3度に三重県で実施された製菓衛生師試験について、科目別に私なりの見解で解説をしていきます。

今回は、公衆衛生学をみていきます。

よろしければ、令和4年度の製菓衛生師試験勉強のお役に立てればと思います。

 

また令和4年度に実施される製菓衛生師試験について、新型コロナウイルス感染症対策に関しては以下より確認ができます。

www.pref.mie.lg.jp

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【公衆衛生学】

問4:次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。

 1 生活習慣病を死因とする死亡者数は増加傾向にあるが、依然として結核、肺炎による死亡者数がそれを上回っている。

 2 高血圧症の要因には、アルコールの過剰摂取、肥満、運動不足などがあげられる。

 3 メタボリックシンドロームとは、内臓肥満、高血圧、高血糖などの複数の危険因子が組み合わさり、心臓病や脳卒中などの動脈硬化性疾患を引き起こしやすい病態のことをいう。

 4 生活習慣病には、悪性新生物(がん)、心疾患、脳血管疾患等がある。

正解:1

解説:死因について、戦前は結核や肺炎・気管支炎などの感染症が多くを占めていましたが、戦後は悪性新生物(癌)や心疾患、脳血管疾患などの生活習慣病が主要な死因となっています。その後、人口の高齢化に伴い、肺炎・気管支炎が増加していきました。それ以外では、自殺者が年々増加しており大きな社会問題となっています。

 

問5:次のうち、地域保健法に定められている保健所の業務として、誤っているものを1つ選びなさい。

 1 保健師に関する事項

 2 栄養の改善及び食品衛生に関する事項

 3 エイズ結核、性病、伝染病その他の疾病の予防に関する事項

 4 飲食店等の営業時間短縮要請協力金の交付に関する事項

正解:4

解説:保健所の主な業務は、健康な生活環境整備の基盤整備、感染症、難病、精神保健などの健康課題への保健活動、感染症の流行や災害対策などの健康危機管理を基本に、新たな健康課題への先駆的保健活動を行っているものとなります。補足として、地域保健法は、1994年まで「保健所法」という名称でした。改正された時に、母子保健等のライフステージに沿った健康課題への対応は市町村保健センターの機能とされ、保健所は複数の市町村を広域に管轄し、公衆衛生の技術的拠点として再編成されました。

 

問6:次のうち、マダニが媒介する感染症として、正しいものを1つ選びなさい。

 1 デング熱

 2 日本紅斑熱

 3 マラリア

 4 ウエストナイル熱

正解:2

解説:有害害虫・媒介害虫による感染症については以下の通りです。「蚊」は、日本脳炎フィラリア症、黄熱、マラリアデング熱、ウエストナイル熱、チクングニア熱。「ハエ」は、消化器感染症。「ノミ」は、ペスト、発疹熱。「ヒゼンダニ」は、疥癬(激しいかゆみ、皮疹)。「マダニ」は、日本紅斑熱、ライム病、重症熱性血小板減少症候群、「ツツガムシ」は、つつが虫病(発熱、リンパ節腫大、発疹、刺し口)。「ゴキブリ」は、消化器感染症、食中毒。「アタマジラミ」は、アタマジラミ症(痒み、後頭部リンパ節炎)、発しんチフス、猩紅熱。「コロモジラミ」は、コロモジラミ症(体幹、肩、臀部の激しい痒み、紅斑、丘疹)、発しんチフス、猩紅熱があります。

 

問7:次のうち、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」に基づく3類感染症ではないものを1つ選びなさい。

 1 腸管出血性大腸菌感染症

 2 コレラ

 3 ペスト

 4 腸チフス

正解:3

解説:ペストは、危険性が極めて高い1類感染症に指定されています。3類感染症は、腸管出血性大腸菌コレラ・細菌性赤痢・腸チフス・パラチフスが指定されています。また3類感染症の性格としては、感染力、罹患した場合の重篤性等に基づく総合的な観点からみた危険性は高くないが、特定の職業への就業によって感染症の集団発生を起こし得る感染症となります。

 

問8:次のうち、予防接種法において「定期の予防接種」の対象ではない疾病を1つ選びなさい。

 1 風しん

 2 結核

 3 日本脳炎

 4 狂犬病

正解:4

解説:狂犬病は、任意接種として行う予防接種に分類されます。その他の任意予防接種は、A型肝炎、流行性耳下腺炎、インフルエンザ、黄熱、ロタウイルスなどがあります。これらは、予防接種法で定められています。

 

問9:次のうち、環境基本法第2条により公害を引き起こす要因に規定されるものとして、誤っているものを1つ選びなさい。

 1 水質の汚濁

 2 電離放射線障害

 3 悪臭

 4 土壌の汚染

正解:2

解説:環境基本法では、「典型7公害」として大気汚染・水質汚濁・騒音・振動・地盤沈下・悪臭・土壌汚染があります。その他に近年注目されている公害は、化学物質・ダイオキシン類による汚染・内分泌かく乱化学物質の問題・住宅建材から出るホルムアルデヒドなどの揮発物質による室内空気汚染の問題があります。

 

問10:次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。

 1 令和元年度末における全国の水道普及率は98%に達している。

 2 水道法第4条に基づく水道水の水質基準において、大腸菌は検出されないこととされている。

 3 過去に、水道水にクリプトスポリジウムが混入し、食中毒事件が起こったことがある。

 4 令和元年度末における全国の下水道処理人口普及率は90%を上回る。

正解:4

解説:全国の下水道処理人口普及率は、令和元年度で79.7%となっています。最新の令和2年度では、80.1%となっています。また下水道処理人口普及率とは、行政区域内の総人口に占める処理区域人工(下水道利用人口)の比率のことです。

 

問11:WHO(世界保健機関)憲章にある健康に関する次の記述のうち、()に入る語句の組み合わせとして、正しいものを1つ選びなさい。

健康とは、肉体的、(ア)及び(イ)に完全に良好な状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない。

   (ア)   (イ)

 1 文化的 - 経済的

 2 精神的 - 経済的

 3 精神的 - 社会的

 4 文化的 - 社会的

正解:3

解説:WHO(世界保健機関World Health Organization)では、健康は基本的人権であり、こうした健康を守ることは、個人の責任を超えた国の責務であるという前提のもと、そのための組織的な活動が公衆衛生であると定義しています。

 

問12:次の労働衛生に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。

 1 労働安全衛生規則には、事業者による労働者に対する雇入時及び定期の健康診断について規定がある。

 2 職業病とは、ある職業に従事していて起こりやすい病気をいい、それぞれの職業の労働条件や労働環境が原因となって発生するものである。

 3 労働基準法において、労働時間は原則として1日8時間、1週間につき40時間を超えてはならないとされている。

 4 労働安全衛生法では、従事者が10人未満の事業場に、衛生推進者の選任を義務付けている。

正解:4

解説:衛生推進者とは、労働衛生法に基づいて仙人が義務付けられている衛生管理の責任者のことを指します。常時10~50人未満の従業員を雇用する事業場が対象で、職場における安全衛生水準の向上を目指して様々な事案を担当する方のことです。

 

 以上が、令和3度に三重県で実施された製菓衛生師試験の公衆衛生学に関する解説となります。実際の試験問題は、三重県のHPで公開されています。(リンクは下です。)

 公衆衛生学は、主に公害に関する事項、感染症に関する事項を中心に出題される傾向があると読んでいます。公衆=社会と考えると社会の中で生活している私たちにとっての健康管理についても定義がされているため出題されることが多いと感じます。また労働環境も公衆衛生の範囲内となるので、意外と抑えなければいけない事項は山ほどあります。対策として、私たちの生活と結びつけるように考えると理解しやすいのでは思います。

 この試験の対策は、過去問題を繰り返し解いていき、出題頻度の高い部分を把握しておくと、ある程度対処できると思います。令和4年度の三重県で実施される製菓衛生師試験を受験される方たちに少しでも助けになればと思います。

 

以下のリンクは、試験対策に活用できるかと思います。

三重県HPより】

令和3年度製菓衛生師試験問題・正答

 

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