はじめに
季節の果物を使ったお菓子づくりは、見た目も華やかで、心まで満たしてくれるものです。
特に、栗や柑橘、りんごといった素材は、日本の食卓でもおなじみでありながら、プロの手にかかるとぐっと洗練された味わいへと変わります。
今回ご紹介するのは、森岡麻以さんの新刊『新版 季節をとじ込める果物とお菓子のレッスン 栗・柑橘・りんご』。
2025年9月に発売されたばかりの一冊です。
著者はこれまで数多くの製菓関連の書籍を手がけてきた実力派で、フランス菓子や日本の食材を組み合わせた独自のレシピに定評があります。
なぜ今、この本が注目されるのか。
それは「旬の果物を活かす」ことへの関心が高まっているからです。
健康志向や地産地消の流れの中で、素材そのものの持ち味を大切にするレシピは、プロだけでなく家庭でお菓子を楽しむ人々にも支持されています。
本書の特徴
本書は、季節の代表的な果物である「栗」「柑橘」「りんご」をテーマに、それぞれの魅力を最大限に引き出すお菓子を紹介しています。
モンブランやタルトタタンのような定番から、柑橘を使ったさわやかなケーキ、りんごをふんだんに使った焼き菓子まで、ジャンルは多彩。
特徴的なのは、美しい写真とわかりやすい構成です。
完成品の写真はまるで美術作品のようで、ページをめくるたびに作りたくなる衝動にかられます。
さらに、レシピは「下準備」「材料」「手順」が丁寧に分けられており、初心者でも迷わず進められるよう工夫されています。
難易度は決して高すぎず、家庭のオーブンで十分に再現可能。
けれども味は本格的で、プロが教えるちょっとしたコツが随所に散りばめられているのが嬉しいポイントです。
初心者から中級者まで幅広く楽しめる一冊といえます。
実用性と活用法
この本の魅力は「実際に作りたくなる」再現性の高さです。
材料は手に入りやすいものが中心で、スーパーやネットで簡単にそろえられるものばかり。
特別な道具がなくても挑戦できるようにレシピが工夫されているため、平日の夜や休日のちょっとした時間でも取り組めます。
例えば、柑橘を使ったレシピは、普段のティータイムに彩りを添えてくれるものばかり。
りんごの焼き菓子は、大切な人への贈り物としても喜ばれるでしょう。
栗を使ったスイーツは、秋のパーティーやイベントに映えること間違いなしです。
また、製菓教室の先生やカフェオーナーにとっても参考になる構成です。
季節感を大切にしたメニュー提案は、お客様に「また来たい」と思わせる大きな武器になります。
家庭用レシピとしても、仕事のヒントとしても活用できる、まさに二刀流の一冊です。
おすすめの読者層
この本がぴったりなのは、次のような方々です。
1. 家庭で季節感のあるお菓子を本格的に作りたい方
2. 製菓学校で学んでいる学生や、将来パティシエを目指している方
3. 教室やカフェで新しいメニューを提案したい先生やオーナー
4. ギフトやおもてなしで「特別感」を演出したい方
初心者にも優しい解説がありつつ、プロの現場で使えるテクニックも満載なので、幅広い層が楽しめるのが強みです。
自宅で作る楽しみを広げたい人も、仕事で一歩先を行きたい人も、手に取る価値があるでしょう。
さいごに
森岡麻以さんの『新版 季節をとじ込める果物とお菓子のレッスン 栗・柑橘・りんご』は、ただのレシピ本ではありません。
旬の果物を使い「季節を閉じ込める」というテーマ通り、一つひとつのレシピに物語があり、作る人・食べる人の心を豊かにしてくれます。
私自身、この本を読みながら「お菓子を作ることは、季節を味わうことでもある」と改めて感じました。
ページをめくるだけで、秋の香りや冬のぬくもりが広がるような一冊。
2025年、家庭でお菓子づくりを楽しみたい方にはぜひおすすめです。
あなたのおすすめのスイーツレシピはありますか?
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<書籍情報>
・作品名:新版 季節をとじ込める果物とお菓子のレッスン 栗・柑橘・りんご
・著者/編集:森岡麻以 (著)
・出版社:エムディエヌコーポレーション
・発売日:2025/9/12
・ページ数:96ページ
・ISBN-10:4295208043
・ISBN-13:978-4295208044