|砂糖は、何からつくられているのか?
砂糖は、主に「サトウキビ」や「ビート」といった植物から作られます。
一般的に、サトウキビを原料とする「きび砂糖」やビートを原料とする「てん菜糖」という2つのタイプがあります。これらの原料は、まず圧搾によって汁を取り出し、濃縮、精製、結晶化、乾燥などの工程を経て砂糖として完成します。また、黒砂糖やお砂糖、粉砂糖など、様々な種類がありますが、基本的にはこのような過程で作られます。
|日本の砂糖事情について
日本の砂糖の原料は、主にサトウキビとビートから作られています。しかし、国内でのサトウキビの生産量が限られているため、日本ではサトウキビ以外の原料を使った砂糖も生産されています。また、日本では自給率の低さから、砂糖の多くは輸入に頼っています。国内の砂糖生産量は、輸入量の約1割程度に留まっています。
砂糖の原料となるサトウキビは、主に沖縄県や鹿児島県で生産されています。一方で、北海道ではビートを原料とした砂糖が生産されています。
日本国内で生産される砂糖の品質は高く、加工食品メーカーなどを中心に広く使用されています。また、最近では健康志向の高まりにより、自然由来の甘味料に注目が集まっており、これらの代替品も多く市場に出回っています。
|日本の砂糖使用量はどんなものか?
日本で使用されている砂糖の種類は多岐にわたりますが、以下は2020年度のデータに基づく年間使用量の多い順になります。
精白糖:2,025,000トン
上白糖:240,000トン
黒糖:65,000トン
砂糖蜜:24,000トン
デキストリン:20,000トン
グラニュー糖:14,000トン
糖蜜:12,000トン
アイシング糖:8,000トン
なお、上記の数値は日本砂糖業協会によるものであり、精白糖が最も多く使用されていることがわかります。
|まとめ
日本においては、砂糖の過剰摂取が健康に悪影響を及ぼす問題があるため、砂糖の適正摂取量を明確にし、消費者に対する啓発活動や健康食品の開発など、砂糖摂取に対する取り組みが必要であると考えられます。また、砂糖に代替される自然甘味料の研究開発や普及も重要であり、砂糖に代わる健康的な甘味料の選択肢を増やすことが求められます。さらに、農業生産者の支援や輸入の多様化など、国内外での砂糖の生産や供給の多角化も必要であると言えます。