ここでは、令和２度に三重県で実施された製菓衛生師試験について、科目別に私なりの見解で解説をしていきます。
今回は、衛生法規をみていきます。
よろしければ、まだ実施されていない令和４年度の製菓衛生師試験勉強のお役に立てればと思います。
また令和３年度に実施された製菓衛生師試験について、以下より確認ができます。
【衛生法規】
問１：次のうち、製菓衛生師名簿に登録する事項として、誤っているものを１つ選びなさい。
１ 生年月日
２ 本籍地都道府県名（日本の国籍を有しない者については、その国籍）
３ 性別
４ 居住地の住所
正解：４
解説：製菓衛生師名簿に関する事項は、製菓衛生師法第７条と製菓衛生師法施行令第２条より以下の通り定められています。①登録番号及び登録年月日②登録事項（名簿）は、「生年月日」「本籍地都道府県名」「性別」「氏名」です。また「免許の申請」は、申請書に厚生労働省令で定める書類を添えて、住所地の都道府県知事に申請しなければいけません。
問２：次の製菓衛生師法に関する記述のうち、誤っているものを１つ選びなさい。
１ 都道府県知事は、製菓衛生師が麻薬、あへん、大麻又は覚せい剤の中毒者に該当するときは、その免許を取り消すことができる。
２ 製菓衛生師は、免許証を破り、よごし、又は失ったときは、免許証の再交付を申請することができる。
３ 製菓衛生師の免許を受けようとする者は、申請書に必要書類を添え、これを住所地の都道府県知事に提出しなければならない。
４ 製菓衛生師は、氏名に変更を生じたときは、６０日以内に、名簿の訂正を申請しなければならない。
正解：４
解説：製菓衛生師名簿の訂正については、製菓衛生師法施行令第３条により定められています。登録事項（名簿）に変更が生じたときは、３０日以内に免許を与えた知事に申請しなければいけません。また登録事項とは、「本籍地都道府県名」「氏名」「生年月日」「性別」となります。
問３：次の記述のうち、食品衛生法に規定されている事項として誤っているものを１つ選びなさい。
１ 食品衛生管理者に関すること
２ 飲食店における受動喫煙防止に関すること
３ 食品の輸入の届出に関すること
４ 不衛生な食品又は添加物の販売等の禁止に関すること
正解：２
解説：受動喫煙防止に関する事項は、健康増進法第２５条で定められています。その他の規定されている主な内容は、「国民の健康増進の総合的な推進を図るための基本的な方針策定」「都道府県健康増進計画の策定」「国民健康・栄養調査の実施と食事摂取基準の策定」「市町村による生活習慣相談等の実施」「都道府県による専門的な栄養指導その他の保健指導の実施」「特定給食施設における栄養管理（継続的に１回１００食以上または１日２５０食以上の食事を供給する施設）」「特別用途表示の許可」があります。
以上が、令和２度に三重県で実施された製菓衛生師試験の衛生法規に関する解説となります。実際の試験問題は、三重県のHPで公開されています。（以下にリンク有）
衛生法規は、製菓衛生師法と製菓衛生師法施行令に関する事項を中心に出題されます。その他の法令は、食品衛生法を中心に食に関する法令が出題されます。ただ出題数が例年３問と非常に少ないので、基本的に押さえとかなければいけない事項は過去問題を中心に把握しておくとよいでしょう。その他の法令を把握する場合は、まずはどういった法律名があり、その法律は何に関する事項を定めているのかを把握しておくとよいと思います。令和２年度で出題された法律は、食品衛生法と健康増進法でした。その他には食品表示法や地域保健法なども把握しておくとよいでしょう。
製菓衛生師試験の対策は、過去問題を繰り返し解いていき、出題頻度の高い部分を把握しておくと、ある程度対処できると思います。三重県で実施される製菓衛生師試験を受験される方たちに少しでも活用できればと思います。
以下のリンクは、試験対策に活用できるかと思います。
【三重県ＨＰより】
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